Mar e Sol  -ポルトガル留学日記-

東京外国語大学からポルトガルのコインブラ大学に留学中の大学3年生による、ポルトガルのなんやかんやを書く日記。

アレンテージョ旅ー国境を感じる

こんばんは。Keitaです。

今回はアレンテージョに旅行に1泊2日で行ってきたので、そちらについて書きたいと思います。

アレンテージョとはテージョ川の上流のスペイン国境地域のことで、いわゆる田舎の空気が流れている地域です。

 

この写真は国境の町モンサラシュでとった写真。幸いなことに、天気にも恵まれ、非常に楽しい旅行になりました!f:id:keita-portugal:20190129170503j:image

 

にしても、空が青くて、広いです。日本にいるとあまり空を意識して暮らすことは無かったのですが、空の美しさを感じられる旅でした。

 

次の写真はなんだと思いますか?教会の中の写真なのですが、よーく見ると柱が人の骨で出来ていることがわかると思います。この教会は、アレンテージョの中心都市エヴォラにある、サン・フランシスコ教会の納骨堂(A Capela dos Ossos da Igleja de São Francisco) です。ユネスコ世界遺産に認定されている17世紀建造のこの教会の柱は、人の人生のはかなさを伝えることを目的に、5000体の頭蓋骨などの人骨で作られています。少し怖い印象ですが、古の人々の信仰心を感じられる興味深い場所でした。

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そして、最後に忘れてはいけないのは食べ物ですよね!アレンテージョの郷土料理と言えばあさりと豚の炒め物Porco à Alentejanaと この写真の料理Migasです。この料理は、パンを水で戻したものとニンニクを混ぜて、もう一度焼いて作られた料理です。食感はじゃがいもをマッシュしたような感じで、ニンニクの香りが利いていて、とても美味しかったです。


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このMigasは、土壌や気候の関係で、不作地帯であったアレンテージョの人々が、固くなったパンを食べて、飢えを凌ぐことを目指して、編み出された料理だと言われています。人々の知恵と努力のつまった、歴史を感じられる料理です。

 

アレンテージョはあまり開発が進んでおらず、ポルトガルの歴史を感じられる素晴らしい地域です。ツアーなどでは組み込まれていないものも多いと思いますが、ぜひ足を伸ばして見てください!

 

それではADEUS!