Mar e Sol  -ポルトガル留学日記-

東京外国語大学からポルトガルのコインブラ大学に留学中の大学3年生による、ポルトガルのなんやかんやを書く日記。

派遣留学への道④-ビザ申請編ー

こんにちは!Keitaです。

ブログを更新しないうちに、出発4日前になってしまいました…

 

ブログを更新しない間、奨学金の申請も通り、待ちに待ったビザもついに到着しました。

 

ビザについては、6月22日に申請して8月25日につくという結果。(しかも、せかさなければ出発1週間前にでもつかないとか…)

そんなビザ申請について書いていきます。

 

ポルトガルに1年間の留学をするときは「中期滞在査証」(Visto -Estada Temporária)というビザで申請します。項目としては

http://embaixadadeportugal.jp/jp/consular_jp/%E4%B8%AD%E6%9C%9F%E6%BB%9E%E5%9C%A8%E6%9F%BB%E8%A8%BC/

 の「E6ー特別の理由で3ヶ月以上滞在の場合 」という項目です。

 

サイトに示された申請に必要な書類についてみていきましょう。(項目のアルファベットが黄色順で用意を急いだほうがいいものです。参考まで。)

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a) 申請書(正)

申請書は上述のリンクに掲載されているので、そちらをダウンロードしてください。

以下は僕が記入に困って、大使館の方に書き方を聞いたものです。

24の「希望入国回数」はMultipleが基本になります。

30の「シェンゲン協定加盟国からの出国予定日」は加入した保険の期間の最終日を記入しました。発行されたビザの有効期限は入国日の364日後に自動的になっています。

31の「招へい状を発行したシェンゲン協定加盟国内の招へい者の姓名。該当しない場合はホテルなど滞在先の名称」は入学許可の出ている大学(僕の場合はコインブラ大学文学部)を書きましょう。

33の「旅行や滞在に必要な費用について」は該当するものすべてにチェックして大丈夫です。

訂正はなんと修正テープでいいようなので、あまり肩ひじ張らずに記入しましょう!


b) 査証申請期間満了日から数えて3ヶ月以上の有効期間を残す旅券(旅券原本、所持人情報が記載されたページ及び以前取得したポルトガルの入国・日本国の在留査証及び再入許可の記載されたページのコピー1 部);

旅券(パスポート)原本は2ヶ月帰ってきませんでした。海外旅行は計画的に。もし海外に行く予定がある場合は大使館の方に伝えましょう。EU圏へのビザを今までに申請していない人はパスポートの写真のあるページのみコピーしましょう。


c) 写真1枚(3 x 4 cm)-カラ-無背景、最近撮影したもので画質の良好なもの;

これはパスポート用のサイズなので、写真屋さんや証明写真の機械で撮っておきましょう。


d) 往復のチケット予約証明書(正);

こちらは往復の航空券のeチケットの控えもしくはITINERARYを印刷して持っていきましょう。

また後日詳しく書きますが、航空会社は帰国日の日程変更可能な長期滞在者向けの航空券を発行しています。そちらを利用しましょう。僕はHISで、JALの航空券を購入しました。


e) ポルトガル滞在中の救急治療を含む、病気や怪我の治療費、さらに場合によっては国への送還費用を保証する有効保険証明書(正、コピー1 )

保険です。英文の付保証明ではなく保険証書のコピーが必要です。正ではなくコピーのみを提出しました。

外大から派遣留学で行く場合は、学校経由で申し込みできる「学研災付帯海外留学保険」加入が義務です。こちらの取次会社の第一成和事務所さんは日程変更や急な保険証書の送付依頼に即日対応していただけました!


f) ポルトガル内務省外国人移民局(SEF)による査証申請者のポルトガルでの犯罪の有無を確認するための要請書(正);

上述のリンクにある f)requerimentoからダウンロードして、必要事項を記入しましょう。


g) 国籍を保有する国の当該官庁・関係当局によって発行された三ヶ月以内の無犯罪証明書、または1年以上居住している国によって発行された無犯罪証明書 (必ずその国の外務省の認証済みであることが必要) (正);(16歳以下は不要)。(外務本省 Tel: 東京 03-3580-3311、大阪 06-6941-4700、アポスティーユ証明が必要。

こちらの無犯罪証明書は住民票がある都道府県の警察本部で発行される「渡航証明」を発行する必要があります。

渡航証明(犯罪経歴証明書)の申請について 警視庁

こちらは警視庁のリンクです。パスポートと身分証明書(住民票や運転免許証など)が必要です。発行まで2週間程度とありますので、早めに申請しましょう。

 

そして、渡航証明を提出するだけではいけません。外務省でアポスティーユ証明の申請が必要になります。

公印確認・アポスティーユとは | 外務省

上述のサイトによれば下記の3つの方法で申請ができます。窓口は東京・大阪のみですので、地方の方は(3)での申請になります。僕は警視庁で渡航証明を受け取ったその足で、徒歩5分程度の外務省に向かいました。郵便で受け取る場合は、520円のレターパックが必要です。警視庁から外務省に向かう途中に農林水産省内の郵便局があるので利用できます。

  • (1)窓口で申請して、後日、窓口で受け取る(申請日の翌日(土日祝を除く)午前9時から受け取れます)。
  • (2)窓口で申請して、後日、郵便で受け取る(申請日の約2~3日後(土日祝を除く)に受け取れます)。
  • (3)郵便で申請して、後日、郵便で受け取る(申請(発送)から受領までは約10日~2週間です)。


h) ポルトガル滞在を可能とする経済状況を説明する書類 (金融機関の英文残高証明書あるいは、一年間で16000ユーロ同等の奨学金証明書)(正);

こちらは、英文の残高証明書を銀行で発行するのが基本です。150ユーロ×滞在日数が基本とのことですが、残高としては100万円程度が必要と考えられます。ゆうちょ銀行は少し面倒で時間がかかるようなので、早めに。(友人の経験で教えてもらえました!ありがとう!)


i) 滞在目的である入学許可を含むポルトガル教育機関が発行した証明書(正);

こちらは、留学先の大学に入学許可を発行してもらい、日本に郵送してもらう必要があります。原本でなくてはならないので、必ず郵送してもらってください。依頼すれば1週間程度で届きますが、トラブルの可能性もあるので、早めの対応が必要です。


j) 高等教育機関による交換留学プログラムにホームステイ状況が明記された証明書類あるいは、ポルトガル滞在状況が保障された書類(正);

こちらも原本が必要な書類です。ホームステイをする人はホームステイ先の、下宿する人は下宿先の大家さんに住居があることを示してもらわなければいけません。 様式自由なので、上記のポルトガル大使館のリンクにあるTermo de Responsabilidadeを使用してもいいとのことですが、ポルトガルの大家さんが作ってくれるものでもいいです。こちらには公証人(notário)の前でしたサインをポルトガルの大家さんにしてもらう必要があります。その旨をしっかり伝えましょう。 

大家さんの性格によっては時間がかかるものなので、原本が必要なので、早く送ってもらえるようにしっかり伝えましょう。ある意味最優先かもしれません。


k) 在学証明書(正);

こちらは所属大学(僕なら東京外国語大学)の在学証明(英文)です。すぐに発行できます。

m) 申請者が適切な査証でポルトガルに入国しなかった場合、如何なる状況であっても、その責任を申請者が負うことを表す宣言書(正);

こちらは上述のリンクにあるm)Declaraçãoをダウンロードして記入しましょう。

 

郵送用のレターパック(520円)

郵便局やコンビニなどで購入して持参する必要があります。宛先は出発ぎりぎりにでも受け取れる場所(実家など)がいいかと思います。

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以上が申請書類です。どれが欠けても申請できません。しっかり計画的に準備しましょう。発行が遅くてもイライラせずに気長に待つことも大切です。

順番としてはポルトガルとやり取りが必要なiとjの準備が最優先です。

3400文字越えとちょっとしたレポートのようになってしまいましたが、今後留学する人は参考にしてくれればいいなーと思って書きました。日本一詳しい自信がありますので、参考まで。本当に大変なので、早め早めに!

 

それではAdeus!

 

Keita